
今朝、何気なしにテレビを見ていたら、累計170万部の驚異的なベストセラーの「聞く力」の作家である、阿川佐和子さんがゲスト出演していました。阿川さんは、つい最近60代で結婚したことでも話題になっています。その結婚生活の様子を、インタビューされていました。
その中で、阿川さんいわく「夫婦を上手く続けるには、聞かない力が必要」と話しています。
とても、この言葉に共感しました。
普通、コミュニケーション力というと、真剣に向かい合いましょう!相手のいう事をよく聞きましょうというのが、よく言われていますよね。それなのに、「聞く力」を書いた阿川さんがその逆の「聞かない力」を、強調していたのはとても興味深いコメンです。
コミュニケーションは、その場のシチュエーション、目的、相手との関係性など様々なことがかみ絡み合って行われます。コミュニケーションのカタチは変わりますよね。
じっくりと深いコミュニケーション、日々の生活の中で毎日繰り繰り返されるたわいのない
ゆるいコミュニケーションなど、そのカタチや内容も様々です。
リアルに向かい合いながらのコミュニケーションは、「あまり親しくない間柄だが、大切にもてな
さなくてはいけない関係」や、「仕事上でのおつきあいでの、形式的なもの」などは、とにかく
「聞く」ことにエネルギー注ぎこみ少し緊張したコミュニケーションをとることが多いように思い
ます。
聞かない力?!
その逆で「昔からの友人や親しい人」「家族」などとの、とくに目的を持たない日常のたわいのないコミュケーションの場合には、「聞かない力」いい方は少し悪いのですが「聞き流す力」、空気のよいなふんわりした、さりげないコミュニケーションが、じつは互いに心地よいのではないでしょうか?
とくに女性は、男性に比べ話すことが大好きな人が圧倒的に多いですよね。
女性のコミュニケーションの特長として、夫や恋人、親しい友人などと話す際に、とくにきっちり
した意見や、回答を求めていないことが多いと良く言われます。たんに話をしたいだけ、ちょ
っと共感して欲しいだけみたいなことのほうが多いように思います。
その話す行為により、勝手に自分で納得し終わるみたいなことは私自身もよくありす(笑)
ロボットの井戸端会議=おばさんの井戸端会議
先日、ある高齢者施設を訪問していた時のことです。たまたま、AIロボットがいっぱいあったので、そのロボット達を一箇所に大集合させて、スイッチを入れられたとたんに、その各々のロボットが勝手に話だしました。
まだまだ進化過程で、人間のように対話をきちんと続けることはできないロボットちゃんたちですので、まったくバラバラのことを、身振り手振りをしながら話し始めました。
これを見ていて、「あっ!これって、おばさんの井戸端会議みたい(笑)」とフッと感じました。
このようにバラバラのことを互いに話しても、一緒にいて同じ空気を吸い、その場を楽しんでる気
持ちになってることはよくあ理ますよね。
きっと同じ場にいて、同じ経験を共にする事自体も、コミュニケーションなのだと思います。つま
り、なんとなくでも「共に過ごす場・時間」はやはり大切なんですよね。
長くなってしまいましたが、阿川さんのインタビューの「聞かない力」の話しを聞いて、改めて
様々なコミュニケーションのあり方を、考えて見ました。